正しいことば使いのマナー ~自分側と相手側の区別
敬語と並んで大切なことば使いに、自分側と相手側の区別があります。よく自分の会社などで外部の方に「あいにく、田中部長はいらっしゃいません。」などという事例を見受けたりもしますが、これがおかしい事はおわかりだと思います。ここで大切なのは身内(自分)側と相手側の区別です。上司と言えども同じ社内の人間、つまりは身内ですからここで外部(相手)側に対して敬語を使うのは間違いです。「あいにく、田中は席を外しております。」などが普通の使い方です。

とりわけビジネスの場では、身内側の行為は謙譲語で表すのが正しいと言えます。「明日は、弊社の部長もいらっしゃいます。」ではなく「弊社の部長も伺います。」「当社の課長がお持ちになる。」ではなく「当社の課長が持参します。」などという使い方です。
この自分側と相手側の区別は、ビジネスの場だけではなく私生活でも重要です。先ほどの謙譲語と同じく呼称にも明確な区別があります。簡単な例では、自分側では“母”でも相手側の場合は、“お母様”ですね。同じように“両親”に対して“ご両親”、“息子“に対しては”ご子息“、”娘”に対しては“お嬢様”、“妻”に対して“奥さま”などが呼称の区別のわかりやすい例になります。

以上のように仕事場でも私生活でも、自分側と相手側の区別があいまいですと社会人として、また大人としての評価が下がりかねません。まず相手側、自分側のことば使いを明確に区別して敬語、謙譲語、呼称を正しく使いこなせるようにしましょう。































