お歳暮は、正月に先祖の霊を慰めるための品物を年内に本家の宅へ届けた中国での慣わしが起源だと言われています。現在では日頃お世話になった方へ贈り物をする習慣へと変わってきましたが、送る時期は年内というのが決まりですが、できたら１２月２５～２６日ぐらいまでにはお届けしたいものですね。
もしも、その時期を逃した時は新年になって、松の内（正月から１月７日ぐらい）までに、「お年賀」として贈ることも可能です。

一般的にお歳暮は、お中元よりやや単価が高く３０００円～１００００円ぐらいと言われていますが、これも相手様とのお付き合いやご自分の収入等も考えて無理のない程度で贈られると良いと思います。あまり高価なものを贈っても却って相手様を恐縮させることもあります。
また、お世話になった方へ商品券等の金券を贈るのは、一見すると品物の選択が自由な感じを与えますが、相手の方によっては失礼な贈り物と感じることもありますので十分注意しましょう。
また、業界や会社の仕来たりなどで贈り物の授受を禁止している場合もありますのでこのようなことも調べられてから贈られるとよいでしょう。

あるアンケート調査によりますと、贈られてうれしいお歳暮に「保存の効くもの」という項目が上位ランキングされておりました。なぜでしょう？
それは、魚介類や精肉等の生ものを贈られる場合は、贈る方は高級感のあるものをお贈りしているという満足感がありますが、贈られた方は意外なことに困ってしまう場合が多いのです。それは、贈り物のこの季節は必ずしも冷蔵庫のスペースに空きがなく、その日のうちに食べきるのも困難で結局は無駄な贈り物になってしまう場合があるからなのです。ですから、お歳暮の贈り物の場合、海苔や椎茸のような干物かまたあるいは、佃煮のような長期に保存が効いてご自分が本当に食べたい時に、食べられる物が昔から喜ばれているのです。